去ぬ燕(いぬつばめ)・帰る燕(かえるつばめ)・帰燕(きえん)・秋燕(あきつばめ)・酢を去る燕(すをさるつばめ)・残る燕(のこるつばめ)
北から渡ってきた雁や鴨と入れ替わるように、燕は南に帰っていきます。
陰暦八月・葉月の異称に燕去月・雁来月があるように、その送迎に心を寄せてきた古人の思いが伝わります。
夏も終わり頃から次第に南下し。
途中群れを作りながら、九月から十月にかけて帰って行きます。
中には日本で冬を越す越冬燕もおり、これが残る燕です。
燕は春の社日の頃にやって来て、秋に社日の頃帰るところから、社日のことを社燕とも呼んでいます。