秋の季語・露は、視界を遮り、物の輪郭が消えるので、比喩にいろんな言葉が派生しています。 霧の帳もそうですが、た言葉では霧の迷ひと言う表現もあります。 霧の紛れ、霧の迷ひといった言葉も、霧の実態から離れた用法です。 「帳」は帷とも書いて、室内を隔てるのに下げる布帛(ふはく)のことで、現代の生活とは無縁ですから、ほとんど死語に近く、せいぜい「夜の帳が下りる」程度に使われるだけです。
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