秋気澄む(しゅうきすむ)・空澄む(そらすむ)・清秋(せいしゅう)
長い秋霜が済んで十月ともなると、大陸方面から移動性高気圧がやってきて日本を覆いますから、空気が乾燥し、空気が澄み、景物の輪郭までもが、心なしか明確に見えてきます。 昼間の景はもちろん、月や星までもが、春の朧とは違ってはっきり見えてきます。 澄むのは空気だけでなく、水澄むのも秋の季語ですから、言ってみれば、「澄む」の語感が秋そのものと言ってもよいでしょう。
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