季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■山椒の芽(さんしょうのめ)

木の芽(きのめ)

まだ透き通ったような青い葉でつくる木の芽田楽、木の芽和はまさに春の香りです。
福島県の会津地方では干した鰊と山椒の嫩葉(わかば)を交互に重ね、醤油と酢、味醂(みりん)、酒で漬ける鰊漬けが名物料理で、これを漬ける会津の本郷焼の四角い深鉢がどの家庭にも備えられています。
早春の山椒の木肌をはぎ、この皮を細かく刻んで、酒と醤油でじっくり煮込んだつくだ煮も春の味です。
実際に山椒を食べるわけでもないのですが「山椒喰(さんしょうくい)」の名の鳥も春の鳥です。
こちらは飛びながら「ひりん、ひりん」と鳴くので、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の言葉を連想させるからの命名です。


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