花時の雨(はなどきのあめ)
桜の花の吹く時分は、決まって雨にたたられ、うすら寒い思いをしますが、そのころはちょうど春の長雨「春雨」のシーズンなのです。 この雨によって桜の花が散るのも花の雨ですし、花の季節に降るからこうもまた呼ばれます。 雨の降り方は、梅雨や秋雨に似ていてもどこか明るいのは、花と春の二文字の陽気さに救われているのかもしれません。
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