かつては俳人など限られた人の専門用語だった菜種梅雨の語も、今ではいろいろな人びとに使われるようになり、お天気に左右されやすい大工さんやペンキ屋さんなども「菜種梅雨のさなかですから、工期に余裕をみましょう」などと使うようになりました。 菜種とは油菜、通称菜の花の種をいいますが、広く油菜のことも指します。 この油菜に花の付くころの雨が菜種梅雨で、花を催す雨、催花雨といわれています。 菜の花は、菜種油を採るだけでなく、長い花季と、その群生の見事さから観賞用に土手や公園にも蒔かれます。
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