季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■日永(ひなが)

永日(えいじつ)・永き日(ながきひ)・日永し(ひながし)

「冬至から畳の目一目ずつ日が延びる」は言い古された諺ですが、昼夜の永さが同じ春分を過ぎると日永の思いは一層強まります。
例えば陽暦に置きかえた二十四節気の春分の昼の永さは12時間8分ですが、約一ヵ月後の四月二十日の穀雨に1時間8分、立夏の五月五日には1時間38分も昼が永くなります。
日が短くなると気も急ぎますが、逆に永くなると心もゆったりしてきます。
日永とは時間に置きかえて自然を把握させる見事な季語といえます。
短夜(夏)や、夜長(秋)、短日(冬)などにも、同じ意味が込められています。


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