季語について


四月の季語

日永
(ひなが)
麗か
(うららか)
春日和
(はるびより)
長閑
(のどか)
清明
(せいめい)
風光る
(かぜひかる)
春昼
(しゅんちゅう)
春の宵
(はるのよい)

(おぼろ)
春雨
(はるさめ)
菜種梅雨
(なたねづゆ)
鳥曇
(とりぐもり)
春の海
(はるのうみ)
春潮
(しゅんちょう)
春眠
(しゅんみん)
春興
(しゅんきょう)

(さくら)
花の雨
(はなのあめ)
花水木
(はなみずき)
桜草
(さくらそう)

(たけのこ)
山椒の芽
(さんしょうのめ)
踏青
(とうせい)
汐干狩
(しおひがり)

(さえずり)
百千鳥
(ももちどり)
春蝉
(はるぜみ)
穀雨
(こくう)
行く春
(いくはる)

■春の海(はるのうみ)

春の浦(はるのうら)

筝と尺八の二重奏曲「春の海」は、演筝家宮城道雄の代表曲として海外でも知られていますが、この曲が描くのどかさが春の海の特徴です。
さらに蕪村の「終日のたりのたりかな」の描写とともに、一つの「春の海」のイメージが出来上がっています。
漁港に揚がる魚も、それまでの冬の海から一変して、春の魚が目立つようになるころです。
瀬戸内も穏やかになり、産卵のため鯛や鰆が陸に近づき、魚島ができるのも晩春の光景です。
和歌では、春の海より、「春のうら」→「うららに」の掛け詞として「春の浦」の方が多く詠まれています。


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