のどけし・のどやか・駘蕩(たいとう)
一般的には穏やかで静かな様子のことですが、季語としては、春の日差しの穏やかなさまを指します。 『枕草子』などは「このごろ空のけしき直りたちて、うらゝとのどかなり」と、春の穏やかさを表す語「うらゝ」「のどか」を二つも重ねて使っています。 和歌では「のどか」の形容詞形である「のどけし」の方が多く使われてきました。 古くは、穏やかな様子を表す言葉「のど」があって、「閑」または「和」の字を当て、これに接尾語の「か」が付いたのが、長閑の語源のようです。
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