年魚(ねんぎょ)・香魚(こうぎょ)・鮎鮨(あゆずし)・鮎膾(あゆなます)・鮎魚田(あゆぎょでん)・鮎狩(あゆがり)・鮎掛(あゆかけ)・囮鮎(おとりあゆ)・鮎籠(あゆかご)・鮎漁(あゆりょう)
川で孵化(ふか)した稚魚はいったん海に入り、春先になると川上へ遡(さかのぼ)ります。
一年で命を終えるところから年魚、西瓜(すいか)のような匂いを発するので香魚の別名も持ちます。
石苔(いしごけ)を常食とします。
六月一日の解禁とともに鮎漁が始まり、淵釣り(どぶづり)、友釣り(ともづり)、簗(やな)、鵜飼い(うかい)等でとります。
塩焼きにして蓼酢(たです)で食べるのを最高に、鮨、膾・魚田などにしますが、腸(わた)や卵は塩漬けの鱁鮧(うるか)にして秋に食べます。
「鮎は夏なり。 若鮎は春なり。 錆鮎(さびあゆ)は秋なり」が、俳諧の定法となっています。