季語について


六月の季語

芒種
(ぼうしゅ)
五月雨
(さみだれ)
五月闇
(さつきやみ)
走り梅雨
(はしりづゆ)
虎が雨
(とらがあめ)
薬降る
(くすりふる)
蛍狩
(ほたるがり)
入梅
(にゅうばい)
梅雨
(つゆ)
梅雨寒
(つゆさむ)
梅雨の月
(つゆのつき)
梅雨明
(つゆあけ)
送り梅雨
(おくりづゆ)
紫陽花
(あじさい)
十薬
(どくだみ)
夏の風
(なつのかぜ)
はえ やませ 夏至
(げし)
青簾
(あおすだれ)
籠枕
(かごまくら)
陶枕
(とうちん)
網戸
(あみど)
夏暖簾
(なつのれん)
竹床几
(たけしょうぎ)
花茣蓙
(はなござ)

(あゆ)
飛魚
(とびうお)

■虎が雨(とらがあめ)

虎が涙(とらがなみだ)・虎が涙雨(とらがなみだあめ)

雨にも随分と変わった名もありますが、虎が雨もその一つです。
陰暦の五月二十八日は曾我兄弟が討たれた日ですが、その日は不思議と雨が多いのです。
誰言うとなく、十郎祐成(じゅうろうすけなり)と契った遊女・虎御前(とらごぜん)の涙が雨となったと。
気象学的には、十一月三日の文化の日のように雨の降らない「特異日」があるのだそうですが、改めてこの日を見直してください。
陽暦に直せば梅雨の真っただ中です。
特異日でも何でもないのです。


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