麻暖簾(あさのれん)
「のれん」は唐音(とうおん)の「のうれん」の転です。 とくに夏暖簾は麻のように軽く透明感のある素材が使われ、花柳界では絽(ろ)の暖簾が使われていました。 そもそも暖簾は、禅家で寒風を防ぐ垂れ幕として用いたものが普及して、格式のある大店(おおだな)、民家でも使われるようになりました。 「暖簾に腕押し」は暖簾そのものの表現ですが、「暖簾に傷」や「暖簾分け」は商家の信用の代名詞として使われた諺(ことわざ)です。
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