季語について


六月の季語

芒種
(ぼうしゅ)
五月雨
(さみだれ)
五月闇
(さつきやみ)
走り梅雨
(はしりづゆ)
虎が雨
(とらがあめ)
薬降る
(くすりふる)
蛍狩
(ほたるがり)
入梅
(にゅうばい)
梅雨
(つゆ)
梅雨寒
(つゆさむ)
梅雨の月
(つゆのつき)
梅雨明
(つゆあけ)
送り梅雨
(おくりづゆ)
紫陽花
(あじさい)
十薬
(どくだみ)
夏の風
(なつのかぜ)
はえ やませ 夏至
(げし)
青簾
(あおすだれ)
籠枕
(かごまくら)
陶枕
(とうちん)
網戸
(あみど)
夏暖簾
(なつのれん)
竹床几
(たけしょうぎ)
花茣蓙
(はなござ)

(あゆ)
飛魚
(とびうお)

■梅雨の月(つゆのつき)

どの歳時記を開いても、雨や曇天の続いた後の晴れた日の月と書き、「思いがけず」に出会った月と解説しています。
これも正しいのですが、日本人には、雨のため見えないつきに心を寄せていく雨月(うげつ:秋の季語)という発想もあります。
不思議なことに、陰暦五月の異称が雨月なのです。
この月は暦の月であると同時に、ムーンの月ととると、「梅雨の月」のイメージも膨らんできます。
西行が借りた宿の、姥(おうな)が月を賞(め)で、翁(おきな)が雨音を好むという能の「雨月(うげつ)」さえ思い出されてきます。


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