季語について


六月の季語

芒種
(ぼうしゅ)
五月雨
(さみだれ)
五月闇
(さつきやみ)
走り梅雨
(はしりづゆ)
虎が雨
(とらがあめ)
薬降る
(くすりふる)
蛍狩
(ほたるがり)
入梅
(にゅうばい)
梅雨
(つゆ)
梅雨寒
(つゆさむ)
梅雨の月
(つゆのつき)
梅雨明
(つゆあけ)
送り梅雨
(おくりづゆ)
紫陽花
(あじさい)
十薬
(どくだみ)
夏の風
(なつのかぜ)
はえ やませ 夏至
(げし)
青簾
(あおすだれ)
籠枕
(かごまくら)
陶枕
(とうちん)
網戸
(あみど)
夏暖簾
(なつのれん)
竹床几
(たけしょうぎ)
花茣蓙
(はなござ)

(あゆ)
飛魚
(とびうお)

■十薬(どくだみ)

どくだみの花(どくだみのはな)・十薬(じゅうやく)・之布木(しぶのき)

その強い悪臭から手腐れ(てぐされ)と呼んだり、毒草と思われがちですが、さにあらずです。
「どくだみ」の名前からして「毒を矯(た)める」ですから薬草なのです。
俳人が好んで使う十薬も、この植物を十種類も合わせたくらいの薬効があるところから名付けられました。
そういえば四枚の花びらは、数字の「十」にも見えてきます。
毒下しの内服から、腫物(はれもの)、化膿(かのう)、切り傷などに効きます。
また、干したり茹でたりすれば臭みも消えるので食用にもします。
『大和本草(やまとほんぞう)』には、根を掘ってご飯を炊く時に入れ、蒸して食べる方法も紹介しています。
著者の貝原益軒が言っているのですから間違いないでしょう。


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