専門俳人でも、あまりなじみのない季語が餞暑です。 「餞」は「はなむけ」と読んで、旅立つ人や別れ行く人への贈物を語源としていますから、その思いを援用して、暑かった夏を見送るの意になります。 体よく追い払うのでなく、古人は心底そう思って送ったに違いありません。 餞の「はなむけ」は「うまのはなむけ」とも読み、旅立つ人を見送る際、馬の鼻を旅立つ先に向けた「馬の鼻向け」に由来しています。
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