秋隣る(あきとなる)・秋の隣(あきのとなり)
秋近しと同義に使われる季語ですが、秋隣とは微妙に違います。 秋近しですと、暦上の秋の接近しか見えませんが、秋隣や秋隣るには、肌で感じる秋の予感、例えば光の濃淡や風の気配、空気の乾湿、草木の茂りなどの秋を感じる語感があります。 秋近しや秋を待つの季語には、前を見る思いがありますが、秋隣や秋隣るには「隣」の語の指し示す横並びの語感があり、楚歌もそれが親しさにつながる嬉しさがあります。
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