唖蝉(おしぜみ)・にいにい蝉(にいにいぜみ)・みんみん蝉(みんみんぜみ)・深山蝉(みやまぜみ)・熊蝉(くまぜみ)・蝦夷蝉(えぞぜみ)・姫春蝉(ひめはるぜみ)・初蝉(はつぜみ)・蝉時雨(せみしぐれ)・朝蝉(あさぜみ)・夕蝉(ゆうぜみ)・蝉涼し(せみすずし)・蝉取り(せみとり)
松蝉の別名を持つ春蝉を除けば、七月の半ばから鳴き始めます。
蝉の出盛り、蝉時雨の主役は、東日本では油蝉ですが、西日本ではけたたましく「シャワ、シャワ、シャワ」となく熊蝉です。
法師蝉や美声の蜩は、これらより大分遅れるので秋の季語です。
蝉の羽は薄くて軽いところから比喩に使われ、蝉羽衣といえば薄くて軽い夏の衣服のことですし、蝉革は抜け殻のように薄くてつややかな革を言います。
よく歌語に使われる蝉諸声は蝉の大合唱のことですので蝉時雨と同じです。