風青し(かぜあおし)・夏嵐(なつあらし)・夏の嵐(なつのあらし)・晴嵐(せいらん)
青葉を揺らし爽やかに吹く強い南風のことをこう呼んでいます。
同じ南風でも南風(はえ)と読むと、主に近畿以西の漁師や船乗りに喜ばれる順風のことですから、生活臭のする風になります。
『梵灯庵袖下集(ぼんとうあんそでしたしゅう)』には、「青嵐(あおあらし) 六月に吹く嵐を申すべきなり。 発句によし」と定義しています。
晴嵐(せいらん)と音読みした場合も一般には同義ですが、古歌や漢詩の中にはあきに使われたものもあります。
自民党の中の、かつての若手の会「晴嵐会(せいらんかい)」は、夏、秋のどちらを意味するのでしょう。