緑(みどり)・緑さす(みどりさす)
若葉に覆われた木立を新樹(しんじゅ)と言っていますが、若葉そのものおをさすのが新緑と使い分けています。
道路信号では青と言い、かつて通学の子どもの交通誘導をした人を緑のおばさんと言って、日本人の中には緑と青が混同されやすいようですが、平安時代にも緑が青をさしていました。
それが「松の緑」などの成語により青と黄の中間の色に定まりました。
墓石に軟らかい石材を使うなと言いますが、木々が葉緑素を放射するため石に苔がつくからです。
森林浴なる言葉もありますが、先人たちは、若葉の緑が目の養生によいこと、木々から気をもらえることを承知しながら、野遊、山遊を習慣として取り込んできました。