夏風(なつかぜ)
夏の風と言えば総じて南の季節風を言いますが、吹き方、地域等によって、それぞれに別の呼び方があります。
南風(みなみ)と呼ぶ風は、暖かい湿った風ですし、まじと呼ばれる風は、晴れた日の穏やかな好風です。
いなさは主に関東地方の呼び名で、梅雨の前後に海から吹いてくる生暖かい風です。
このほか、万緑を揺さぶって吹く青嵐(あおあらし)も、青葉を吹き渡る薫風(くんぷう)などもひっくるめて夏の風と呼んでいます。
しかし、北海道や東北に冷害をもたらす「山瀬(やませ)」は、その定義から外れます。