水草生いそむ(みずくさおいそむ)・藻草生う(もぐさおう)
水の温む三月ころから、池や沼、湖、田には水草が生え始めます。 水中の藻のたぐいから、水面に浮かぶ萍、水底に根をおろす河骨、水葵、蓮、蓴、菱などを総称してこう呼んでいます。 「水草」は、「水草生ひけり」「水草ゐにけり」の表現で、『万葉集』以来よく詠まれましたが、歌題としては取り上げられていません。 これは菱や蓴などの特定の植物名で歌題を設けているから、と説明する学者もいます。
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