旧暦八月朔(八月ついたちの意)この日、農家では新穀を供えるなどして、その年の豊作を祈ります。
田の実、すなわち稲の実りを予祝する意味で「田実の節(たのむのせつ)」「田実の祝い」などと呼ばれます。
一般には、この日、主家などに贈り物をする習慣がありました。
鎌倉時代には、武家・宮中ともにこの習慣が見られ、江戸時代には徳川家康が江戸城に初めて入城した日であったことから公式の祝日として祝われ、大名・旗本が総登城して賀詞を述べました。
「田実(たのむ)」が「頼む(主君としてたよる)」と同音であることから武家に広まったものといいますが、起源は定まっていません。
現在、八朔は農耕行事として残り、また各地の神社で五穀豊穣を祈る八朔祭を行うところも多いようです。
また、八朔は旧暦8月1日頃に吹く強い風ともいい、農家にとって厄日として、収穫前の稲の大敵として、恐れられていました。
今年の旧八朔は9月15日(金)です。(旧8月、大の月の朔の日)
一番、水を使う季節が8月。
国土庁が限りある水資源の大切さを考えてもらい、節水を呼びかけるために1977年に制定しました。
この日から「水の週間(8月1日~8月7日)」が始まります。
国連水の日(世界水の日)の解説もご覧下さい。
1967年が国連の指定した国際観光年にあたるところから、総理府が1965年に「観光週間」(8月1日~8月7日)の初日を特に「観光の日」として観光地の美化、観光旅行の確保、観光資源の保全などを訴える目的で制定しました。
日本政府観光局は、2016年1月~10月の訪日外国人が20,113,000人、初めて2000万人を突破したと発表しました。
岩手県盛岡市にて毎年8月1日から4日にかけて行われる祭りで、かつては3日日間開催でしたが、近年は参加団体数が増え続けているため毎年8月1日から4日の開催期間となりました。
藩政時代より踊り受け継がれてきた"さんさ踊り"の起源は、三ツ石伝説に由来しています。
その昔、南部盛岡城下に羅刹鬼(らせつき)という鬼が現れ、悪さをして暴れていました。
困り果てた里人たちは、三ツ石神社の神様に悪鬼の退治を祈願しました。
その願いを聞き入れた神様は悪鬼たちをとらえ、二度と悪さをしないよう誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。(岩に手形…これが"岩手"の名の由来だとも言われています)
鬼の退散を喜んだ里人たちは、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊ったのが"さんさ踊り"の始まりだと言われています。
8月上旬、東北各地で行われる夏祭りで最も早く開催されます。
青森ねぶた祭り・秋田竿灯まつり・
福島わらじまつり・山形花笠まつり・仙台七夕まつり
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