慶応4年7月17日(西暦では1868年9月3日)に「江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書(えどをしょうしてとうきょうとなすのしょうしょ)」が発せら、この日から、江戸は東京と呼ばれることになりました。
東京のJR目黒駅近くで、毎年9月の第1もしくは第2日曜日に「目黒のさんま祭り」が開かれます。
(※本年度ともいき暦公開の時点では決定しておりません。)
この祭りのきっかけはもちろん「目黒のさんまに限る!」のオチでお馴染みの古典落語「目黒のさんま」からきたもので、「目黒の良さ」と「さんまの良さ」の両方を分かってもらうためです。
炭火焼きしたさんまを無料で配布し、毎年2万人以上の多くの人が旬のさんまを楽しんでいます。
平成13年の第3回目のこと、新聞記事を見た岩手県宮古市から「なぜ、目黒の祭りでは宮古のさんまを使っているのですか」という連絡があり、当時、商店街では「お客さんに一番程度の良いさんまを食べてもらうために南下するサンマが9月中旬で最も脂ののって美味しい宮古産を築地で仕入れている」と聞き、この経緯に感動し、平成14年の第4回より宮古市からさんまが無料提供されることになりました。
特に、平成23年の第16回に起こった東日本大震災の被災あったにもかかわらず、この祭りのために宮古市からさんまが送られてきたことは大きなニュースになりました。
さんまといえば、すだちと大根おろしです。平成10年の第3回から、すだちの日本一の産地である徳島県神山町と友好関係を結び、すだちの無料での提供があり、平成13年の第6回から、栃木県那須塩原市高林の大根おろし、和歌山県みなべ町の備長炭が提供されるようになりました。
このように、「目黒のさんま」から地域との輪が広がってきています。
食材の旬。9月中旬ころの「さんま」は旬の“はしり”です。
10月中旬ころに旬の“さかり”を迎え、そして旬の“なごり”となっていきます。
食材の旬は足速に通り過ぎていきます。